【相談事例】工作機械の販売代理店です。弊社の顧客がマシニングセンタを導入する予定です。

相談者:工作機械の販売代理店
弊社は工作機械の販売代理店です。弊社の顧客がマシニングセンタを導入する予定です。ものづくり補助金の申請を検討しているのですが、マシニングセンタは対象となるでしょうか。また、機械本体の他に輸送費や、据え付け費は対象となりますか。
回答:中小企業診断士
はい、ものづくり補助金の対象となる経費のうち、機械装置・システム構築費がマシニングセンタに相当しますので、対象となります。製造元からお客様の事業所までの輸送費や、事業所での設置費も対象となります。
ただ、ものづくり補助金の対象経費にするには、購入する理由が次の4つのどれかに相当するがあります。

①新商品開発のために購入する、②新たな生産方式を構築するために購入する、③新たなサービスを開発するために購入する、④新たな提供方式を導入するために購入する

中でも、マシニングセンタのような工作機械を導入する製造業のお客様は、上記の①または②で申請することが多いです。

これまでの当社が採択に携わった工作機械の事例を紹介しますと、

  • 自動車部品加工の製造業者が、3軸マシニングセンタを導入して、生産設備ロボット用治具の加工に取り組むために導入した(理由①)
  • 樹脂成形加工の製造業者が、5軸マシニングセンタを導入して、樹脂成型用金型加工の内製化のために導入した(理由②)
  • 板金加工の製造業者が、大型ベンディングマシンを導入して、外注していたデジタルサイネージの筐体加工を内製化するために導入した(理由②)

いずれも、設備を導入して、顧客の要求に応えた新製品を開発、またはこれまで外注していた工程を内製化するなどの取り組みを行っています。

このように、これまで自社ではできなかった、取り組めなかったことを、設備を導入して実現する、というストーリーで申請することが、必要となります。そして、その取り組みが自社としては難易度が高いものであることを説明できれば、申請要件である「経営革新」に相当すると判断され、採択に至ります。

したがって、単に設備が老朽化したので新しいものを導入したいとか、故障したからこれまでと同じものを購入したいなどの理由では、「経営革新」に相当するとは認められず、採択は厳しくなります。

もし、お客様が工作機械の購入を検討されているのであれば、その理由を詳しくヒアリングしたうえで、ご提案することをお勧めいたします。

代理店様で申請するのが不安な場合は、弊社までご相談ください。弊社のコンサルタントは製造業で機械設計を行っていましたので、製造工程に関する知見は豊富であり、採択実績もございます。お気軽にお問い合わせください。

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